最先端を走る企業がビリヤード!
今年2月に販売が開始された『AR BILLIARD MASTERS』(以下、ABM)は、ビリヤードテーブル上に、センサー、カメラ、CPUなどを搭載した超コンパクトな筐体(右写真)を設置するだけで、既存のテーブルをアップグレードさせることができるシステムだ。
これを手掛けるのが大阪に本社を持つ、『株式会社スポーツレジャーシステムズ』(以下、SLS)。オートスコアラーから店舗管理システム、専用モニターやタブレットまでを含めたコンピューターボウリングシステムを筆頭に、他にも様々な最先端機器の開発から製造、さらには設計、施工、保守までを一手に担う企業だ。
今回は、そのノウハウを十分に活かして、ビリヤード界に新風を吹き込むことになったのだが、そこにはこれまでSLSが実績を積み上げてきた理由の1つでもあるコンセプトがあった。
「1999年以来、弊社では日本全国の数多くのボウリング場様にシステムを導入していただいていますが、一時下火になってしまったボウリングが、オートスコアラーを始めとしたシステムの導入によって新たな層も取り込みながら、徐々に活気を取り戻していく姿を目にしてきました。今は全てにおいて厳しい時期ではありますが、だからこそ、スポーツ、レジャー、アミューズメント産業のソリューションプロバイダーとして、関連施設や企業様に新たなアイデアと技術を提供して、ビリヤード人口増加の一助にもなればと考えています」(SLS事業企画部チーフ・西貴範さん)
プレイヤー増殖の切り札
ABMの基本機能は、「テーブル上にアトラクティブな映像を映し出してプレーを盛り上げる」「通常の種目とは違う様々なゲームが楽しめる」「テーブル上の映像に従ってボールを配置して1人でもトレーニングができる」の3つ。そのどれもが高い完成度だが、中でも今回、SLSがカスタマイズを含めて力を注いでいるのがトレーニングモードだ。
「ビリヤードは奥が深く楽しいのですが、自分もそうだったように、その面白さに気付くまで続けるのが難しい側面がありますよね。ABMは全く初めての方から段階を経て上達していくためのモードを搭載していますので、楽しみながら上手くなるための新しい練習ツールにもなると考えています。
もちろんすでにプレーをしている方々向けにも、チャレンジしながら上達していけるたくさんのコンテンツがありますし、これから新たなモードも順次追加していく予定です」