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競技別

用語集

ルール

ジャパンナインボール

どんなゲーム?
ゲームの基本ルール
ゲームの流れと勝敗
ファウルについて
オリジナル・ルール

#01 どんなゲーム?

ジャパンナインボール(ジャパン)とは、ナインボールをベースとして考えられた日本独自のゲームです。現在、通常のナインボールは9番ボールを入れれば勝ちとなりますが、ジャパンの場合は3番、5番、7番、9番ボールをポケットすると得点になり(点球と言う)、その得点の大小で勝ち負けを決めるゲームです。通常のナインボールは2人のプレイヤーで競われるのに対して、ジャパンは2人以上なら何人でもプレーでき、大勢で遊ぶにはまさにもってこいのゲームとなっています。ちなみにジャパンは主に西日本で遊ばれることが多く、東日本では、ほぼ同様のルールで点球が5番ボールと9番ボールとなる「5-9」(ゴーキュー、ゴック)が遊ばれています。ジャパン(5-9)には、成文化された統一ルールがなく、地方独自やお店独自のルールが発展しており、それもまたゲームの面白さの元となっています。

#02 ゲームの基本ルール

■使用するボール
1番~9番ボールまでの的球9個と手球。
■ラックの組み方
ブレイクショットをする側から見たラックの頂点に1番ボール、その後ろ3列目の中央に9番ボールを配置します。その他、点球となる3番、5番、7番は、ラック2列目と5列目の任意の位置に置きます(図1左)。5-9の場合は5番をラック2列目の任意の位置に置きます(図1右)

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■ゲームの目的
相手より多く得点を挙げる
■基本ルールのポイント
プレーの権利を持っているプレイヤーは、ショットの際、最初に必ずテーブル上に残っている最小番号の的球に手球を当てなければなりません。

#03 ゲームの流れと勝敗

Step1:対戦形式を決める

ゲームを始める前に、あらかじめ10ラックや30ラックなどと所定のラック数を決めます。その後、ジャンケン等の任意の方法でショットする順番を決めたら、スコアが記入できる用紙等を準備して、参加するプレイヤーの名前と順番を書き入れます(ビリヤード場に備え付けの黒板やホワイトボードを使用する場合もあります)。もし参加しているプレイヤー間に実力差があるなら、「プレイヤーAは9番ボールのみが得点、プレイヤーBは通常の点球が得点、プレイヤーCは通常の点球に加えて4番、6番ボールも得点」などと点球の数でハンデを付けたり、「プレイヤーAは通常の得点、プレイヤーBは7番ボールが得点2倍、プレイヤーCは3番、7番が得点2倍」というように、点球の点数でハンデを付ける方法もあります。また、これらのハンデを組み合わせる方法もあります。

Step2:ブレイクショットからゲームの終了まで

1番手のプレイヤーがキッチン内の任意の位置からブレイクショット(図2・3)を行ってゲーム開始。

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この時にファウルすることなく、9個の的球の内のいずれかのボールがポケットされればそのままプレーを続行し、ファウル、もしくはどの的球もポケットされなかった場合にターンは交代します。その後はいずれの場合も、ショットするプレイヤーは基本ルールに則ってプレーを続けます。また、プレー中に点球がポケットされたら、その都度点数を記入していきます(Original Rule2)。最終的にショットの権利を持つプレイヤーがファウルすることなく、9番ボールをポケットした上で所定の条件を満たすことができれば(Original Rule 1)、そのままそのプレイヤーが次ラックのブレイクショットに移ります。もし、この条件を満たせなかった場合は、次の順番のプレイヤーが次ラックのブレイクショットを行ってゲームを続けます。このサイクルを繰り返して、あらかじめ決めておいた所定のラック数を終えた時点で、最も多く点数を獲得したプレイヤーがゲームの勝者となります。

#04 楽しく遊ぶためのルールのポイント

Foul1:ファウルの種類

ポケットビリヤード共通のファウル(※)の他、ジャパン(5-9)では、ショットされた手球が、最初に最小番号の的球に当たらなかった場合(ノーヒット)、ショットされた手球が最小番号の的球に当たった後、手球、的球のどちらもがクッションに届かなかった場合(ノークッション)がファウルとなります(図4)。

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Foul2:ファウルした場合

ジャパン(5-9)で自分の前の順番のプレイヤーがファウルを犯した場合、ショットの権利を持つ次のプレイヤーは、以下のような方法でプレーを引き継ぎます。

1.手球、最小番号の的球ともに現状の配置のままプレーを再開する。

2.最小番号の的球の位置はそのままで、手球をキッチン内の任意の場所に置いてプレーを再開します。この時、最小番号の的球がキッチン内にある場合は、その的球をセンタースポット、あるいはフットスポットに移動する(図5)。

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3.手球の位置はそのままで、最小番号の的球をセンタースポット、あるいはフットスポットに移動する。最小番号の的球をセンタースポット、あるいはフットスポットに移動する際、その両スポットを他のボールが占有している場合は、ロングライン上でそのボールと密着する位置に置きます(図6)。

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4.スクラッチ、手球場外の場合は、手球をキッチン内の任意の場所に置いてゲームを再開します。この時、最小番号の的球がキッチン内に入っている場合は、その的球をセンタースポット、あるいはフットスポットに移動してプレーを再開します。

Foul3:ファウル後のボールの処理

ファウルとなるショットでポケットされた点球は得点とならず、その他の的球を含めてフットスポットに戻します。

Original Rule1:2ラック目以降のブレイク権

ジャパン(5-9)では、ショットの権利を持つプレイヤーが9番ボールをポケットした上で、手球をキッチン内に止めることができた場合にそのまま次ラックのブレイク権を得られます(図7)。

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これは「ツー出し(ツーだし)」と言われるルールで、これができなかった場合にはブレイク権が次の順番のプレイヤーに移るのが一般的です。またツー出しを成功させた上で、手球が止まったその場所から次ゲームのブレイクショットを行う「現状ブレイク」を採用する地域・お店もあります。

Original Rule2:点球の得点と計算方法

ジャパン(5-9)では点球と、それを落とすポケットによって、得点が以下のように決められています。

  1. 1.3番、5番、7番ボールをコーナーへポケットした場合~1点
  2. 2.3番、5番、7番ボールををサイドへポケットした場合~2点
  3. 3.9番ボールをコーナーへポケットした場合~2点
  4. 4.9番ボールをサイドへポケットした場合~4点。

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    得点した際には、ゲームに参加している他のプレイヤー全員から点数をもらえることとなります。例えば3人でプレーしている時に9番ボールをサイドポケットに入れた場合は、4+4=8点が獲得点数になります。これを基本にして、場合に応じて得点を変動させるオプションを加えてプレーすることが一般的で、その中でも多く使われるのが、「ツー出し」に失敗した場合は9番ボールの点数は半分(1点か2点)となる、ブレイクランアウト(マスワリ)の場合は総合得点を倍にするなどのオプションです。以下は、3人でプレーする場合の、ゲーム中の得点の記入方法の例です。

    1.第1ラックでプレイヤーAが5番ボールをコーナーに入れたので、1点を表す「|」を記入。その後、Bが9番ボールをコーナーに入れてツー出しも成功させたので、2点を獲得。2点を表す「×」を記します。ここまではゲーム中に随時書き込み、完全に1ラックが終わった所で計算を開始しします(表1)。

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    2.第1ラックで点球を入れていないCはAに1点、Bに2点を払うので合計-3点となります。この時、空欄に「3」を記します。AはBとCから1点ずつもらい2点獲得ですが、Bに2点払うので、第1ラックの得点は±0。この時、空欄に「△」(または0)と記入します。BはAとCから2点ずつもらい(計4点獲得)、Aに1点払うので第1ラックの得点は+3となる。この時、空欄に「③」と記入します(○がプラスの意味)(表2)

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    3.第2ラックはBがコンビネーションショットで⑤をコーナーに入れ1点(「|」)、Cがフットスポットに戻された⑤をコーナーに入れ1点(「|」)。その後Aが⑨をサイドに入れて4点(「××」)。Bは他の2人から1点ずつもらい2点獲得ですが、Aに4点、Cに1点払うので第2ラックの得点は-3点となり、第1ラックからの累積得点は±0点となります(「△」を記入・表3)

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    4.第2ラックでのCの獲得点数はBと全く同じで-3点なので、第1ラックからの累積得点は-6点となります(「6」を記入)。Aは他の2人から4点ずつもらって8点を獲得。ここからBに1点、Cに1点払うので第2ラックの得点は6点。第1ラックが±0だったので「⑥」と記入します。この段階ではAが1位となり、以下同様の方法で、規定のラック数までの得点を記入していきます(表4)

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    Original Rul3:点球が途中で落ちた場合

    ブレイクショットや、コンビネーションショット、キャノンショット、キスショット、または偶然に、その時のテーブル上に残っている最小番号ではない3番、5番、7番、9番がポケットされた場合は、ポケットしたプレイヤーが規定の点数を獲得した上で、その点球をフットスポットに戻します。

    Original Rule4:セーフティの禁止

    通常のナインボールは1対1の対戦となるため、ショットの権利を持つプレイヤーが的球をポケットに狙わずに、相手に撞きにくい配置を残すセーフティが使われる場面があります(図8)。

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    しかし、3人以上でプレーすることの多いジャパン(5-9)では、セーフティをして次の順番のプレイヤーがファウルをしたとしても、その後に自分のターンとなることはないために、実質上、直接的にセーフティが有利に働くことはありません。そこで一般的にジャパン(5-9)は、セーフティ禁止でプレーされることが多くなります。ただし、2人でプレーする際にはセーフティありでプレーされることもあります。

    ※ポケットビリヤード共通のファウル

    1_スクラッチ
    ショットした手球が、直接または何らかの的球に当たった後にポケットに落ちてしまうファウル。ゲームの種類によって、その後の処理は変わってきます。
    2_球触り
    ショットの際に手球に触れて良いのはキュー先に付いている革製のタップだけ。それ以外の部分が触れるとファウルになります。また的球に触れた場合もファウルとなります。
    3_球場外
    ショットされた手球がテーブル外に飛び出した場合、ショットによって的球がテーブル外に飛び出した場合にファウルとなります。
    4_2度撞き
    ワンショットの間にタップが手球に触れて良いのは一度だけです。一旦ショットされた手球を2度以上撞くとファウルになります。
    5_両足が床から離れる
    ショットの瞬間は、必ずどちらか片方の足が、つま先だけでも地面に触れていなければなりません。例えばテーブルの上に腰掛け、両足が宙に浮いた状態でショットするとファウルとなります。
    6_目印を付ける
    ショットをする時に、自分が狙いたい場所を特定するために、何らかの目印を置くとファウルとなります。

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